尼崎市の池田司法書士事務所 司法書士の池田悦子です。

今回のテーマは「司法書士とSDGs」です。

皆様も巷でよく見聞きする「SDGs」。

私の小学校二年生の娘も「BTS」と同じくらい「SDGs」を知っています。

子供向けのSDGsの本も結構売っています。

私には小さい子供がいるので、この子たちの将来はどうなってしまうのだろうという不安があります。

この子たちの未来のために大人が何ができるかなと時々考えます。

そんなことから、SDGsについて大変興味を持ちました。

 

そもそもSDGsとは何でしょうか。

世界は、貧困、人種差別、環境破壊など様々な問題に直面しています。こうした問題を解決するために「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、国連が2030年までの達成目標として定めたものがSDGsです。

SDGsはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で17の目標が定められています。

今世界は混沌の世界です。SDGsに取り組むどころか、戦争が起き、一発のミサイルがどれだけの環境破壊や地球温暖化や難民を生み出し貧困や格差を増大させているかは図り知れません。この度の戦争は今まで各国が取り組んできたSDGsの成果を後退させています。

しかし、やはり私たちは誰一人取り残さない社会に向けて、取り組んでいかなければいけません。

司法書士って、SDGsと関係あるの?と思われる方も多くおられると思います。

司法書士はマニアックな仕事なので、SDGsとは違い世界にいるのかと言えば、全然そんなことはありません。むしろ司法書士の仕事はSDGsと深い関りを持っています。

「誰一人取り残さない」との共通理念は、市民の身近な法律家として長年取り組んできた司法書士の理念そのものです。

司法書士の事業・業務そのものがSDGsの各目標に関連があります。

例えば、司法書士は、無料法律相談や生活保護の方の支援など、今まで経済的に困窮する方々への支援を行ってきました。

その事業はSDGsの目標1の「貧困をなくそう」に繋がっています。

他にも司法書士は法教育や、市民公開講座も行ってきました。こちらは目標4の「質の高い教育をみんなに」に繋がっています。

成年後見業務も、判断能力の衰えにより財産の管理が困難になった人またはその恐れのある人を、成年後見制度を通じて支援しています。こちらは目標3の「すべての人に健康と福祉を」という目標に繋がっています。

司法書士の業務以外でも一個人としてできる取り組みは沢山あります。

SDGsは一人一人の自主的な取り組みが基本です。できること、できそうなことに取り組むことが大事だと思うのです。

全ては繋がっています。

小さくて何の役にも立ちそうもないことでも、一人一人が取り組めば大きなことに繋がると思うのです。

全ては繋がっていて、私たち一人ひとりはその繋がりの中で生きています。

SDGsに無関係な人は誰一人いません。

できることから始め、子供たちの未来と私たちの家である地球を一緒に守っていき、誰一人取り残さない社会を作っていきたいです。