私の尊敬する着付け師の先生が若くしてお亡くなりになりました。

突然のことすぎて言葉を失ってしまいました。

先生はショートカットでめっちゃ粋に着物を着ているのですが、先生みたいになりたくて、真似して私もショートカットにしていました。

同じショートカットなのに先生と私では粋さがまるで違うんです。

職人気質で、一本気で、嘘がなく、ただひたすらまっすぐに着物と向き合う姿勢がとっても大好きでした。

先生に着付けを習っていましたが、子育てと仕事の両立がいっぱいいっぱいで着付けはもう少し子供が手をはなれてからまたしようと思い中断。落ち着いたら先生にまた教えてもらおうと思っていました。

でも、もう教えてもらえないんです。

先生の訃報を聞いて、先生のYouTubeやラジオをじっと聞いていました。涙が溢れてきます。

一つ一つの言葉がやっぱりかっこいいなぁと。そしてめっちゃ美しいんです。

先生に習っていた時期は短かったですが、着付けだけではなくて色んなことを学ばせていただいたと思います。

先生にはもう会えませんが、先生にはお弟子さんがおられます。

お弟子さんに技術の伝承をされ、先生のご意志は引き継がれてゆきます。

懸命に生きた女性の意志がこれからも長く受け継がれていくことを願っています。

人の命は短く、時に辛く苦しいときもありますが、しかし命を与えられた以上、懸命に生き、与えられた命を全うしなければいけないと身の引き締まる思いがしました。

先生と出会えた奇跡に感謝しています。